距離感

2009.10.23 14:20

reported in the lallure column at 2008,oct,23,

 

交際がすすんでいくカップルの方にお話をうかがっていると、 「居心地の良さ」は「様々なご条件」を超えて、かけがえのないことのひとつのようです。 何と無くお相手のお気持ちが判らないと悩まれている方は、 お会いする時の距離感(居心地)をイメージしてみてはいかがでしょうか。

 

男性へは、食事をする機会が重なるごとに、シチュエーションを変えてみることをおすすめしています。
それは、ロケーションというよりも、お二人の位置(距離感)。横に並んだ席でのお食事は、親密な関係(親友・家族・恋人)に安心感が加わるので、 こなれたレストランでは、コーナーにレイアウトされた席を案内されます。
海外では特にそうですし、 日本でも茶室のもてなしなどを想像すると意外にも普通のことです。向き合ったテーブル席でお話しするほうがゆったりできると考えがちですが、 初めましてを過ぎたら、ビジネスランチやカンパニーディナーではありません。
横に並ぶことから、自然に密接距離(手が届くくらいの親しい二人の距離感)に入ります。
その際、安らぐか、不快感を覚えるかというのも、 あなたにとっての判断材料になりますね。

距離感(居心地)が良ければ、きっとお話が弾みます。

背中が安定している状態は、比較的本心が表面に現れやすいともいわれます。 ゆったりとしたソファに背をあててお話ししてみると、 いつもと違うお相手の姿や表情が見えるかも知れません。
ドライブに出掛け思いがけずプロポーズ!、というのは、 助手席の位置や背面のシートのせい、効能・・・。

女性の方にお願いしたいのはお気持ちが近づくごとに距離感をすすめてくださいという事。
気をつけていただきたいのは、よく言われる男女の視界の違いです。 男性の視野の視点からは前方の焦点に近い位置(手の届く範囲)の視界に入ることが、 一人の女性として意識されやすいという効果となります。 簡単な立ち話の場合でも、落ち着いてゆっくりと前方の近い位置でお話をすることで、 男性から見たお相手への心の「距離感」は、すすみます。

反対に女性には、焦点以外にも大く360度視界が有るのです。 ちょっとした衿元や袖口、足元の汚れやふとしたしぐさに目がとまり、 それがポイントとなってしまうというのは、その性別からの原理なのです。
男性の方は、そんなことくらいとおっしゃらずに・・・・
清潔に装い素敵な靴で駆けつけてみてください。 印象が向上していくはずです。
心理学的に言われる対人距離 (interpersonal distance/人との心と身体の距離感)は、性別とは別に、年齢や、これまでとその時の環境、文化、社会性、民族性などが、細かく関係していくので難しいことです。
例えば、60代の男性は個人的距離(相手の表情を読み取る距離感)が90cmというのに対し、 20代女性のそれは120cmだったりします。
でも、少しだけ「距離感」というものをイメージし発展していく「居心地」の良い時間は、ご交際中だけでなく、ご夫婦になられてからやご家族のなかにおいても効果的です。

お相手の笑顔の回数などを見て、取り入れていっていただきたいと思います。
景色がいろづくようにすこしづつでも。

 

●この記事は、過去にラルールコラムで人気記事だったものを転載しております。