すきやばし次郎

2009.07.25 16:44

先日、うかがえなくなった知人に代わって、すきやばし次郎さんへ行ってきました。80歳を過ぎてもなお現役で居られ、その腕を味わうことが出来る世界に誇れる小野二郎さんのお店です。
当日は、おひとりで食されるビジネスマンの方や、来日時に紹介され再訪したと話しているフランス人、外国人グループのお客様が目立ちました。

 
来れなかった知人のリクエストが二郎さんの握り。だったことから、
もったいないことに、私たち二人は二郎さんの前に座。
本日のおまかせを二郎さんの握りでいただきました。
少しの間お休みされていたという二郎さんと、禎一さんの握りを比較したコメントを目にすることもありますが、私にしたらどちらも最高に「美味しい」お鮨です。
こちらで食すのは3度目。
やさしくふんわりと、さらにきゅっとした絶妙なそれぞれの加減は、他店ではなかなか経験できない「ふくらみ」。
その日のおまかせは、旬のかつおのスモーキーさや、アジ、コハダの上品な舌触り。
さらに中トロの具合、すべて私好みでした。
車えびでは胸いっぱいの幸福感を感じ、食べず嫌いのいくらの代わりに、好物のうにを追加でいただいて、大変美味しくご馳走様でした。
お鮨は「げそげそげそうにうにうに」「中トロ、玉子」というふうにセオリーそっちのけで好きなものを好きなだけといった食べ方をしてしまう私ですが、こちらにうかがうときは、「おまかせ」で堪能させていただくことが愉しみなのです。

いつも思うのは、ロワールの白やシャルドネに合うお鮨はここしかない!ということ。でも、こちらではお酒をゆっくり味わうというのは似合いません。
握るそばからリズミカルにお口に運ぶお鮨は約30分ほどの所要で十分。
カウンターに目立ったお一人様でのビジネスマンの姿は既に消えていました。

さすがに敷居が高くて、なかなか足繁く通えるところではありません。それはお値段的な部分に加えて、心根のいずまいのよそいき部分もあるのかもしれません。
心根をととのえるひとときにお鮨という美味が日本には存在しているのだなぁと思います。


1965年開業、すきやばし次郎さんは
こちら

■カテゴリー

gourmet グルメ marunouchi style